島根県松江市にあるハンコ屋の永江印祥堂さん(@nagaeinsyoudou)が自社で製造したハンコをTwitterに投稿したところ、4.2万回以上リツイートされ、22.5万を超える「いいね」が集まりました。
「どうなってるの???」「これは神業」「職人さんの技術すごすぎる…」と大きな反響が寄せられています。
の一言とともに投稿された一枚の写真。
拡大してよくよく見てみると…?
こんなに小さいのにも関わらず、文字がきちんと読めるのがすごすぎる…。 デジタル化が進む中で、ハンコを使う機会は減っている……どころか「脱ハンコ」という逆風すらあるのが現状です。 印章業界を元気づけたい!高い技術力を知ってほしい!という気持ちから挑戦しました。 Twitterで話題になればいいな、と思ったところもあります。
ーーどのように作られているんですか? 編集作業(データ作成の工程のこと)は手作業で、実際に彫っているのは太さの違う2種類の針を持つ特殊な機械です。 文字が欠けないように、潰れないように、データを緻密に組み上げていくのは繊細な作業です。このはんこが完成するまでにも、何度か失敗しました。
ーー作品のこだわりポイントを教えて下さい。 やはり、一つ一つの文字を計算の上で制作しているところです。 とりあえずハンコに彫ることだけはできたとしても、押したときにきちんと文字が読めるようにうつるかどうかは技術力にかかっています。 なので、そのための編集作業が一番大変なんです……。職人が手で調整して、試作を繰り返しています。ただデータを作るだけじゃないんですね。
ーー制作時間はどれぐらいでしたか? 職人がつきっきりで半日はかかります。 普通のハンコだと1日200本ほど作成できるので、比較すると大変さが伝わるかと思います。
「1本1本いいものを作ってること、そして職人の技術を知ってもらって、さらに印章業界を盛り上げたいです」
永江印祥堂さんでは、建築材の端材など、本来は捨てられてしまう木材を使った環境に優しい印鑑「グリーン印鑑」など、さまざまな商品を制作しています。 Twitter上での大きな反響を受け、今回の「限界の文字数ハンコ」もオンラインショップにて33本限定販売中。すでに数本売れているんだとか……!
気になる方はぜひチェックして見てくださいね!